プロジェクト管理ツールLinearの紹介~プロジェクト管理の手間を減らし、開発に集中できる環境へ

こんにちは。テックドクターでプロダクトマネージャーをしている田向です。

テックドクターでは2023年からプロジェクト管理ツールとしてLinearを導入しています。

linear.app

一言で言えば、Linearは「プロジェクト管理の手間を最小化し、顧客に価値を提供するための開発に集中できるツール」です。

プロジェクト管理は大事ですが、管理することに時間を取られて、肝心の開発に手が回らなくなってしまっては本末転倒です。

本記事ではLinearの概要と、個人的にLinearを使用する最大のメリットと感じているGitHub連携やSlack連携の機能を中心にリアルな使用感を紹介していきます。

「もっと使いやすくてシンプルなプロジェクト管理ツールが欲しい」
「プロジェクト管理作業の時間を減らして開発に集中したい」
そんな方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

Linearの概要

Linearは、チームのプロジェクト管理とタスク追跡を効率化するためのツールです。

シンプルで直感的なUI、動作の軽快さが特徴で、タスクの作成、割り当て、進行状況の追跡を簡単に行え、プロジェクトの進捗状況を一目で把握できます。

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プロジェクトのIssue一覧画面です。画面に表示される情報量が多く、カスタマイズ性も高いため必要な情報を効率的に把握できます。(linear.appより引用)

新しいツールを導入するときによくある「学習コストの高さ」や「設定の複雑さ」もほとんどなく、誰でもすぐに使いはじめられるのも大きな魅力の1つです。

続いて、Linearの最大のメリットであるGitHub連携やSlack連携の機能を見ていきましょう。

GitHub連携

Linearでは、GitHubのPull Request(以下、PR)とLinearのIssueを紐付ける機能が提供されています。

例えば、Issueキー(例:HOGE-23)を含んだブランチ(例:feature/hoge-23)を作成し、そのブランチでPRを出すと、該当するIssueと自動で紐づきます。

画面キャプチャ
Issueキーを含んだブランチ名をコピーするボタン
画面キャプチャ
コピーされたブランチ名

さらに、PRの状態(Open / Merged / Closed)に応じて、LinearのIssueステータスも自動的に更新されるような設定も可能です。

画面キャプチャ
PRとIssueステータスの連動オプション。PRの状態とステータスの対応関係まで設定可能

手動で手間をかけてIssueのステータスを変更する必要がなくなるため、開発に集中しながらIssueの進捗も最新状態に保つことが可能になります。

Slack連携

LinearのSlack連携は充実していて、痒いところに手が届きます。
その中でも特に社内で重宝している機能を紹介します。

Slackメッセージから直接Issueを作成

Slack上でやりとりをしている中で改善アイデアやバグ報告などが出てきたときに、そのメッセージから「Create new issue」をクリックするだけで、LinearのIssueとして簡単に登録できます。

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Slackの右クリックメニューからすぐにIssue登録が可能です

プロジェクトや担当者、優先度なども「Create new issue」を押した後に表示されるフォームで設定できるため、Issueの情報入力もスムーズに行えます。

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Issueの情報を入力するフォーム

日々の会話の中で手軽にIssueの追加ができることで、「あとで登録しようと思って忘れた」というようなことが減り、タスクの漏れが少なくなりました。

Slackワークフローとの連携

開発チームが業務を進める上で、他チームとのタスクのやり取りも頻繁に発生します。

私たちのチームでは、Slackのワークフロー機能を使って他チームからの依頼をLinearに登録する仕組みを構築しています。

具体的には、Slack上にタスクの依頼専用チャンネルを用意しています。他チームのメンバーがそこでSlackワークフローを起動してフォームに必要事項を入力すると、依頼内容がチャンネルに送信され、連動してLinearにも自動でIssueが作成されるという流れです。

画面キャプチャ
Slackワークフローの流れ

また、SlackのスレッドとLinearのコメントを同期する機能も活用することで、タスクに関するやり取りは他チームが使い慣れているSlack上で行いながら、その内容が自動的にLinearに記録される運用を実現しています。

Slackワークフローとの連携によって、他チームとの依頼の管理ややり取りがスムーズになり、
「この依頼、今どうなってたっけ?」
「やり取りって、どのチャンネルでしてたんだっけ?」

といった、タスク管理でよくある悩みがぐっと減りました。

Ask機能について

Linearには「Ask」という、Slack上での依頼を管理する専用機能も用意されています。

テックドクターではAskが使えるプランを利用していないため現在は使用していませんが、Askを使えば、Slackワークフローを用いた運用と同様のことがより手軽に実現できます。

Linear Asks – Linear

おわりに

プロジェクト管理ツールとしてLinearを導入して以降、日々のプロジェクト管理が驚くほど楽になりました。

繰り返しになりますが、Linearは単なるプロジェクト管理ツールではなく、「プロジェクト管理の手間を最小化し、顧客に価値を提供するための開発に集中できるツール」だと実感しています。

「もっと使いやすくてシンプルなプロジェクト管理ツールが欲しい」
「プロジェクト管理作業の時間を減らして開発に集中したい」
そんな方は、ぜひ一度Linearを試してみてはいかがでしょうか。

プロジェクト管理ツールで悩んでいる方にこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。